【2022年】確定申告のいろは③青色申告の流れを簡単に解説
個人事業の年間所得が多ければ、控除額が大きい青色申告で確定申告をしたいものです。
しかし、初めて確定申告をする方は開業届を出したり、承認申請書を提出したりしなければいけません。
申告期限の直前になって準備を始めると、かなり手間取ってしまいます。
そこで、個人事業主が青色申告をする際の流れを簡単に解説します。
初めて青色申告する方や、開業したばかりの方は必見です。
1. 個人事業主の青色申告の流れ
本記事では、個人事業主が確定申告をすることを前提として、青色申告の流れを簡単に解説します。
前回の記事「【2022年】確定申告のいろは②白色申告と青色申告の違いは?」で述べたように、青色申告は最大で65万円の控除が受けられることが最大のメリットです。
年間所得が多ければ、青色申告での申請の方が節税できることは明らかでしょう。
しかし、開業したばかりの方は青色申告の流れについてまだ知らないはずです。
そこで、初めての方でもわかりやすいよう、青色申告の流れを解説します。
1-1. 開業届と青色申告承認申請書の提出
開業準備が完了したら、1ヵ月以内に税務署に開業届を提出します。
開業届は国税庁のホームページからダウンロードするか、税務署で入手可能です。
青色申告で確定申告をすることを開業当初から決めているのであれば、この時に「e-TAXへの登録」と「青色申告承認申請」をしておきましょう。
e-TAX(国税電子申告・納税システム)は白色でも青色でも申請できるため、開業届の提出時に登録しておくと便利です。
新年度に合わせて開業したり、白色から青色に変更したりするのであれば、青色申告承認申請書は適用年の3月15日までに提出しなければいけません。
また、1月16日以降に開業したのであれば、2か月以内に提出しましょう。
1-2. 確定申告書の準備・作成・提出
開業届や青色申告承認申請書が提出できれば、いよいよ確定申告書の準備に移ります。
確定申告をするには帳簿の作成が必要です。
売上・経費・仕入れ・借入れなど、事業で必要となったお金の流れを記録しておきましょう。
申告期限のぎりぎりになって1年間の記録を始めるのではなく、定期的な記録がおすすめです。
申告書が作成できたら、税務署へ提出しに行くかe-TAXで提出しましょう。
e-TAXはパソコンから申告できるため税務署まで行く必要がないほか、青色申告のメリットである最大控除65万円となります。
利用には登録が必要なため、税務署で手続きをしておきましょう。
まとめ
個人事業主が青色申告する際の流れについて簡単に解説しました。
青色申告をするには承認申請書類の提出が必要なため、申告期限ぎりぎりになってから行動するのはおすすめしません。
開業当初から青色申告をすることを決めているのであれば、開業届の提出と同時に承認申請書を提出しておきましょう。
今回の記事では確定申告の流れを簡単に説明しましたが、次回は必要な書類について解説します。
注意点も併せて解説しているため、どの方法で申告するか決定した方はぜひご覧ください。